Rindas Diary

Game,Animal,Movie:通称【GAM】について書いていこうと思います。

【ネタバレ考察】『ザ・メッセージ』あなたが見える理由...

今回は、『ザ・メッセージ』という映画を紹介していきたいと思います。

この映画のような人間関係が主軸の映画はほかにも見たことがあるんですが、キーポイントである残存者というのは聞き馴染みのないフレーズでどんな感じなのかワクワクしました。

『ギフト』というサム・ライミ監督が手掛けた2000年の映画にどことなく似ていて『ギフト』を更にアップグレードした感じで既視感はあったもののとても面白かったです。

ユーネクストで見たんですが、映画に添えられたフレーズに惹かれましたね^^

過去から現れた使者が意味することとは...。時空を超越したなぞに挑む新次元SFスリラー

 

 

ザ・メッセージ

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あらすじ

シカゴで起きた爆発事故の衝撃波によって多くの人が死に絶えてしまった世界。世界はそれ以来変容し、<残存者>と呼ばれる死者の幽霊が、生きている人々と共存しながら生活していた。そして学校でも残存者に関する授業が扱われていた。爆発から10年過ぎたある日、ロニーはある<残存者>から「RUNー逃げろー」というメッセージを受け取る。不安を感じた彼女は<残存者>たちに異常な執着を示す同級生のカークに助けを求めるが ─

 

スタッフ・キャスト

スタッフ 
監督:スコット・スピアー
原作:ダニエル・ウォーターズ
音楽:ベアー・マクレアリー
脚本:ジェイソン・フュークス
制作:ポール・ブルックス
   レオン・クラランス

 

音楽:ベアー・マクレアリーはほかに『チャイルド・プレイ』、『ハッピー・デス・デイ』などの主にホラー映画の音楽を手掛けています。特にホラー映画は音楽による恐怖の追い込みがすごいので音楽の大切さが身に染みてわかります。

 

キャスト

役名実名

ベロニカ・カルダーベラ・ソーン

カーク・レーンリチャード・ハーモン

ブライアントーマス・エルムス

オーガスト・ビットナーダーモット・マロニー

エバ・ビットナーカッサンドラ・ポテンツ

 

主人公役ベラ・ソーンと監督スコット・スピアーのタッグは今作で二回目で、一回目は『ミッドナイト・サンタイヨウのうた』という作品でなんとアーノルド・シュワルツェネッガーの息子であるパトリック・シュワルツェネッガーが出演しています。

ベラ・ソーンgoogleで調べてみると赤色に髪を染めて舌を出している写真が出てきました。最初ほんとにこの人なのかと疑ってもみましたが、ほかの写真を見ていると本人にですね。

映画のイメージとのギャップがすごくて驚きました。

 

ザ・メッセージ』感想・考察(ネタバレあり)

 

既視感

主人公ベロニカがのブライアンという残存者に狙われている。ブライアンは残存者であり殺人者でありベロニカからしたら、とてつもない恐怖。ベロニカと同級生のカークはベロニカか頼まれてブライアンについてともに調べる。残存者専攻のビットナー先生は信頼されていて最終的にベロニカに助けを求められる。しかし本当のところブライアンは殺人者ではなくビットナー先生に狙われた女性に対してのメッセージを残していた。ビットナー先生は娘にもう一度生きるチャンスを与えるためにベロニカを殺そうとしていた。そして全てを知ったカークがベロニカを助けに行く。

といった関係の構図になっています。

これは冒頭でも述べた通りサム・ライミの『ギフト』という映画にとても似ています。

 

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しかし『ギフト』では主人公の超感覚(ギフト)が話を展開していきます。

ザ・メッセージ』では残存者という存在が話を展開していきました。

どちらも最終的に信頼していた人が実は...。といった内容になっていてどちらも見ごたえのある映画でした。

残存者という存在、つまりホログラムみたいなのも映画では見たことはないものの、ゲーム『BEYOND:Two Souls』で亡くなった家族をホログラム化させて死と生の間で停滞させていました。しかしホログラム化された家族は苦しみそのものでした。このゲームも映画並みのストーリーがあり感動します。

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残存者の法則

  • 意識的思考もなく過去の投影でいわばホログラム
  • ループ 変化しない 常に繰り返し
  • 思考や感覚を持たずなにも変えられない

ビットナー先生によると法則は三番目まであります。

授業で言っていたことからリストアップすると上記の3つに絞れます。

そして残存者に触れると煙のように消えていなくなってしまいます。

リビングで新聞を広げ読み、こっちをみてニコッと笑ってくれるお父さんも時間が来たら消えてしまう。

学校にいく道で雪かきをしている男性も時間が来たら消えてしまう。

しかしどことなく残存者はベロニカのことを目で追っているような気もします。

ベロニカの友達カークは父が残存者として現れないことから残存者オタクになり日々研究していました。ベロニカが彼を尾行したときも彼は魚のゴーストが一匹増えていると熱弁していました。

カークがビットナーの正体を暴き、口封じのために土に埋められてしまいました。そこでやっと父のゴーストが現れたのです。そして彼を救ったのです。そしてベロニカとビットナーが水のなかに落ちたときもブライアンはベロニカを助けビットナーに殺された女性はビットナーを水の底へと引きずり込んでいきました。

つまり残存者がなにも変えられないというのは嘘なのです。

その事件後ブライアンと父が現れなくなったのはそれぞれの使命を果たしたからです。ブライアンはベロニカにメッセージを伝え、そして無事彼女は助かりました。

父はベロニカと母の間にあった壁がなくなったのを感じたからでしょう。

残存者という存在は怖がられる存在でもありますが、実際は生きるという道に残された生存者が残存者に見守られていたのではないでしょうか。

そして残存者がこの世界にいる理由は使命があるからでしょう。

またこれから起こりうるものが使命になるからです。

目的を果たせなかったことをするために残存者はこの世界に生き続けるのです。